Foliage Poet

つたない詩の倉庫/推敲 ・ 改作 ・ 編集

俳句・ 短詩型( 習作)

熱気球試乗会( 俳句・ 習作3)

(朝の森) トンネルを抜けると森に熱気球 十月の地に繋がれた熱気球 熱気球巨大坊主が起き上がる 熱気球深海クラゲの傘の色 熱気球プカリと浮かぶ朝の森 (地上から) 熱気球試乗待つ親大あくび 熱気球あっちの空に紙ヒコーキ 熱気球知らぬ親父に手を振られ…

俳句・ 習作 2

樹木 山桃の実のぶつぶつの舌ざわり 葛のつる川土手の樹を緊縛す 炎天や犬の尿に樹木立つ 昼の樹の葉叢の奥の星の夜 窓を叩き梢が夜を連れてきた 真夜中に性夢を覗く樹木かな 直立する銀河の星に樹木あり 海・岸壁・漁村 ずぶ濡れのダークマターの岸辺かな …

俳句・ 習作 1

頭痛 倦怠が成層圏から降ってきた うっすらと頭痛呑み込むパスタかな 氷床の軋む音する頭痛かな 頭痛飛び地球を巡り海に墜つ 雨 生まれ落ちて何回目の雨の日か 雨音のなか遠ざかる人も無し 誰の忌か雨の浜辺に閉じる貝 雨だれが月の巌に響いてる 雨だれは生…